淑美の短歌日記2019年6月



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何年ぶりか月下美人の花開く何故今年何故今なの

晩年は庭の花々愛でた君と共に観られぬ純白芳香

平成の30年間ではびこった「拡大自殺」とうおぞましき愚行

運命というには惨(むご)過ぎバスを待つ児童襲った男の狂気

周到な準備の業か一瞬の狂気の故かいずれも不可よ

懸命に日米友好のシナリオを演ずる首相の本心を見たし
          
トランプに迎合しすぎていいようにあしらわれないでね

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君子蘭の花茎6本花満開40年間の命生き継ぎ
         40年前の誕生日プレゼント一花茎の鉢植え

白あじさい紅あじさいをくれた人それぞれ逝けど花は今年も

十五夜の月が窓から 覗いてるカーテン越しの光ぼんやり

兄逝きて半年過ぎし水無月にその妻も逝く迎えられしか

留守電に貴女の声が残ってる聴きますいつまでもご冥福を

海ほたる超えてゆきます兄義姉の告別式半年の間に

ゴーと音立て襖揺るぎぬ独り居に地震はいらない

「お父さん地震だよ」居ないこと忘れて姿捜しぬ

あのときは貴方一人で飛び出した今日も私は足がすくんで

ブーゲンビリアの枝が刈られて萎えている拾って行って挿し枝しようか

壁1面覆っていました紅花を刈り取りし女の 心根やいかに

壁の塗装 するためですと住人は至極あっさりドライな言い草

ニョキニョキとサボテンの花咲きました1日だけのピンクの輝き


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「七十路女のイリュージョン題詠一四〇〇首」電子書籍出版なる

  https://news.biglobe.ne.jp/economy/0603/dre_190603_9482156918.html


題詠歌集『七十路女のイリュージョン』(電子書籍版)発売のお知らせ!strong>
21世紀国際文学賞(短歌部門)金賞』受賞歌人・諏訪淑美による珠玉の一四〇〇首を収録。


株式会社牧歌舎は2019年6月1日、題詠歌集『七十路女のイリュージョン』(電子書籍版)を発売しました。
著者の『21世紀国際文学賞(短歌部門)金賞』受賞を記念しての発刊となります。

題詠一四〇〇首。
それを著者は「創作短歌ではない」という。
題語が喚起するイリュージョン群の中に
やがて透視できるだろうもの。
私的環世界。

恋心褪せし女を嘲るか血潮色濃き石楠花の花
久方のミルキーホワイト朝霧が四囲を埋めて我が家は孤島
読みかけの本にうつ伏しうたた寝をすれば彷徨うペテスブルグを
娘嫁ぎ部屋に残ったオルゴール乙女の祈りを毎日聴く母
蝉はもう命果てしか立石寺岩に浸む声いささかも無し
(収録歌より抜粋)

■著 者:諏訪 淑美(すわ よしみ)
■発行所:株式会社牧歌舎
■価 格:500円(税込)
■販売URL:http://urx3.nu/Zn3w
■フォーマット:Kindle版
■ファイルサイズ:2485KB
■発売日:2019年6月1日
■問合せ先:牧歌舎(本社:TEL 072-785-7240) 担当:中野


>淑美の短歌日記2019年5月 元号替わり 、令和、アマリリス 

夜のうちに花茎伸ばしてアマリリス 大輪の赤花慶賀の朝です

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天皇の代がわりに神器の果たす役我が家のそれに当たるは何ぞ


今まさに時代の呼び名変わる刻晦日の鐘を心奥に聴く


早々と元号替わりに先駆けて我を置き去り逝ったのねあなた


平成の30年終わりぬ二人で作ったアルバム一人繰る悔しさ



「令和令和始まりだよ」と独りごち布団蹴飛ばし立ち上がる朝


日の光変わったわけではないけれど改元の朝緑輝く



令和令和だよもう少し生きてみようか子ら孫らのため


新帝の最初のお出ましお言葉を聴いていますかテレビで上皇



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上皇后上皇共に息子らを見守るお姿親の眼差し



市民らが子の晴れ姿見るように胸はらはらと見てられましょう


夢うつつ大雨警報耳にして今日も守ってと神なる夫に


高速道逆走する車追いかけてパトカーも逆走これっていいのか


5月なのに冬の寒さの雨降りて関節の呻きなだめかねいる


夕焼けの茜に魅せられ撮りました嫁がスマホの画面をかざす


今まさに没する刹那残照の茜ひととききらめく西空


初めから独り暮らしの人もいる孤独ひけらかすは不遜じゃないか


息子嫁二人の孫に二言三言それぞれ添えて「行ってらっしゃい」


朝夕の送迎の言葉掛けるのも我生きてある価値の一つか


見ましたよ富山の力士優勝を一緒に乾杯喜びたかった

淑美の短歌日記2019年4月



満開の桜便りを嘲るか寒の戻りの朝風が吹く


季節ならぬ雪が昨日は降ったけど満開の桜あちこち健在



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治療台の窓から桜眺めつつ入れ歯の歯形取られております


よかろうと服の入れ替え終わったが背中うそ寒く衣装箱まさぐる


衣替えあなたの服は仕舞わない頬ずりをして袋に仕分け


花見にもナイター行くのも寒いわね明日は年号決まると言うよ


皐月賞名残の桜舞う下をそれぞれの馬それぞれの走り


新しい年号の出典万葉の詞書に我が名の漢字見つけぬ


淑やかな女性に育てと父親が名ずけた「淑」の字万葉に見ゆ


かの旅人が記した詞書の中にあり命長らう「淑」の字愛しや


言霊が真実ならば歌を書く我に宿りて精進させてよ      


年号が変われど何も変わらない人それぞれがけじめつけるか       


共に住む孫は新任2年の担任東京の孫は小2に進級


リハビリに集える仲間の最高齢訊けば百一歳前途遼遠


関節の軟骨すべて消費して骨と骨とが軋む八十路よ


娘さん何歳ですかに答えれば母と同じと介護士笑う


母上が娘と同じ年なればあなたは私の孫になるのね

淑美の短歌日記2019年2月

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「あの中は暖かくて気持ちよかった」愛車への決別だったのか


窓閉めてエンジン切ってぽつねんと座っていたね何思ってたの?


車の中立てこもりし夫に「今日からは母になるぞ」と心決めしに


ジェロジェロと喉奥ならし吐きたるは唾液に混ざる深紅の血潮


近くなる救急車の音聞く度に搬送されし貴男の面影 


この宵はみんな不在よ独りぼっち思い切り泣こう涙しとどに


早死にはずるいと責めつつこれも愛かも世話かけぬ死は


リハビリに始めて行った部屋の中紅白まだらの木瓜花盛り


ピンク白紅白まだらの木瓜三色一つの枝に咲いてメンデル


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卓上に木瓜の花あり白い木瓜だけど私は赤いのが好き


白い木瓜白い沈丁花その中に誇らかに咲く藪椿の赤


道路脇窓一面がガラスです行き交う車眺めてリハビリ


次々に走り去る車列に赤い車見つけてあなたの顔を探しぬ


「白梅が今年も見事に咲きました梅干し漬ける貴男逝ったのに


三畳の下宿に独り住んでいた頃に戻って開こう3幕目の幕
      一生を芝居に例えれば独身時代は1幕目、結婚して家族の生活が2幕目、
寡婦になって始まった3幕目


人生の二幕目終わり三幕目の幕が開いてもシナリオ浮かばぬ


解放され自分の時間増えたけど行くべきイメージ湧かぬおぼつかなし


残されしネクタイ整理していますそれぞれに思い出沸いてこみ上げるもの


貴男の後追えば楽だと思うけど息子娘のためにしばし生きます


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あと4日すればあなたは墓の中行きたいところいっぱい行っといて


何年か先の躑躅の満開のころ私も逝くから待っててください


五十日祭すんだらいっぱい泣けるかと思っていたけど人前じゃ泣けぬ


ゐごっそうは人前じゃ泣けぬ人は皆冷たい女と思うだろうが


「お父さん今日も寒いよ」言いながら独り留守居に涙流れる


常日頃思い出さないことなどが次々脳裏に映像作る


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八十路淑美の短歌日記2019年3月

十八年育てた実生の桜の木あなた逝ったに花にぎにぎしstrong>
            調べてみたら「朝露桜」のようだ 


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じいちゃんは食べられないけどあげたいと孫が供えるバレンタインのチョコ


整形の診察室の入り口に紙雛の色紙見つけほのぼの


整形の待合室は今日も満員知った顔一つ見えぬも不思議


通院に乗った車のドライバーが認知症の母をぼそりと語る


あれもまた我の姿と見て悲し杖突き歩む老女の背中


シャッターの重きをやっと持ち上げて眺める外に粉雪が舞う


はすかいの桜桃今日は満開よ春たけなわの一日が暮れる


我が庭の白梅ははや散り終えぬお礼の肥料根元にたっぷり


我が体なぎ倒すほどの風吹きてミモザの黄色狂乱している


落日の金色の光斜に受けてこぶしの白はまぶしく輝く


対の家のこぶしの蕾皆開きほのぼの白し残光の中


窓越しに眺めるこぶしは日ごと日ごと形を変えて明日は散るのか


遠景にこぶしの白あり近景に椿の紅あり早春賑やか


花のままぽたりと落ちた紅椿白いこぶしは風にはらはら


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対の家のこぶしと我が家の紅椿落花共生狭間の歩道に


風に散るこぶし窓越し眺めつつ独りで食すおはぎ切なし


十三の角のお店のおはぎの味よあなた時々土産にくれた




「ひな人形もう片付けてもいいじゃない」急かす夫の声が聞こえる


遺影の目私の心のありようで優しくもありとがった日もあり


父さんに伝えられなく悔しいね部長昇進息子のニュース


花となり慰めにきてくれたのか梅も椿も去年より賑やか


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「ゆっくりと暮らしましょう」とコマーシャル急がねばならぬこと今我にあるか


父さんの片付けそこそこ終わったの私の終活何から始める?


満開の桜便りを嘲るか寒の戻りの朝風が吹く


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花見にもナイター行くのも寒いわね明日は年号決まると言うよ


新しい年号の出典万葉の詞書に我が名の漢字見つけぬ
00>初春 の令月 気淑く風和ぐ





淑やかな女性に育てと父親が名ずけた「淑」の字万葉に見ゆ


かの旅人が記した詞書の中にあり命長らう「淑」の字愛しや


言霊が真実ならば歌を書く我に宿りて精進させてよ       


共に住む孫は新任2年の担任東京の孫は小2に進級


新しい年度始まる明日からは泣き言挽歌は書かぬとげんまん


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淑身の短歌日記2019年 一月   挽歌

2019年 1月 挽歌



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平成の終わりも近き年の暮れ八十一の命唖然たる終末


12月二十日早朝夫他界。大動脈弁異常による心不全


「もう寝るぞ」言ったがあんたの最後の言葉 三十分早く見に行けば良かった
          夕方にはいつものように風呂掃除、布団敷きしてくれていたのに


深夜なり遺体を載せた車が巡る海釣り公園好きだった海辺を


涙する息子の背中ぶちかますおまえしっかりしなくてどうする


海釣りに熱中したる日々もあり餌籠浮きをも手作りにして



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遺影の背景水色骨壺の覆いも水色天国にても海で遊べと


分骨の小さき壺を沖縄の娘に渡しぬ支えにしろと


高血圧心臓腎臓多種多様服薬してたが骨は純白


起き抜けにソフアにどっかと腰下ろしその日の薬を配分していた


病院のベッドの上で「帰りたい」繰り返していたあなた私役立ってたのか


引き出しに一月の生活費も用意されてた一時退院このためだったの?


「俺が先」「いえ私が先」とふざけつつ 墓掃除したは二月前の日


向こうから走り来る車赤い車手を上げかけて「あなたじゃない」


ゴミ捨てが役目のあなた逝ったので朝毎仰ぐ明けの明星


出勤の息子にゴミ捨て酷なりと早起きをしてエッチラオッチラ


新しいニュースを知って父さんに伝えんとして空虚さ噛みしむ


昼の間の一人留守居は慣れてはいたが帰るべき人戻らぬは悔し


喪中故割る鏡餅はないけれど善哉炊いて遺影に供しぬ
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独りでもやけにお腹は空くのです作りすぎては明日もと苦笑


君在りし日々の夕餉の献立を 作り食みおり独り言ちつつ


部屋深く差し込む冬日の明るさは好ましかれど侘しくもあり


息子、嫁、孫を送りて終日留守居寂しさに飲込まれちゃならぬ凜と生きねば



         角川「短歌」誌に共感の歌あり  蒔田さくら子さんの歌

頼られてゐるとおもひし賢しらや夫あるはすなはち力なりし


かたはらに人の温みの全くなき初めての秋たけてゆくなり


未亡人、寡婦、やもめ、後家 まぎれなくわれはも独りの女となりぬ
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小説「信長の原理」

垣根涼介著の 小説 「信長の原理」を読んだ
                       
信長の誕生から死までを史実に則ってたどった物語だが、信長の考え、行動だけを書いたのではなく、
それぞれの出来事の関係者の思い、言い分も取り上げた、すなわち重層的な筋立てをとったことで奥深く厚みのある物語になっている。


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著者は本書の中で何を書きたかったのだろうか?
私は三つのことを読み取った。

二:六:二の原則
これは実際に信長が認識していたことなのか、著者が自分の考えを信長を借りて延べたものかは不明だが-------
粗暴で母親を含め家中の人々から疎んじられていた信長は、幼少の頃よく野外に出て蟻の動きなどを観察していたが、そこで蟻の動きに一つの基準があることに気づいた。
長じて戦いに出るようになってこの基準が人間の集団の行動基準にも当てはまることにきづいた。この基準こそが支配者としての信長の生き方行動原理となった。
集団が戦いに臨んだとき、二割の人は率先して勇敢に戦うが、二割はやる気がない。残りの六割はだらだらと日和見的だ。
いくら訓練した集団でも、寄せ集めのような集団でもこの原理は存在する。そしてこのことが信長を苛立たせる。

権力を得た人は臆病になり、無謀な行動をする
人は希望、夢、目標を持ちそれを得るために努力奮闘している間はよいが、いったん
目的を達成し、富や権力を手にするとそれを失うのが怖くなり臆病になり、猜疑心が強くなり、自己防衛のために無謀な行動をしがちである。
信長にとって光秀はよき手足だったが、光秀が自己主張をするようになると、その実力を知っている故に、いずれとって代わるかもしれないと感じたのだろう。臆病になった信長は光秀を打擲し、恥をかかせた。
光秀は、信長の原理2:6:2すなわち1:3:1の原理に気づき、自分が役立たずの1として抹殺されるかもしれないと臆病になり謀反の誘惑心が大きくなった。
この権力者、支配者の臆病、自己保身の欲望による無謀な行動は、あのインパール戦における支配者にも相通じるだろう。
「人は持てば持つほどに欲しくなる」とは昔から言われているが、持てば持つほどにそれを守ろうとして初めの理想も目標も失っていく。

世界の均衡を保つために働く神のようなものの掟
死に臨んで「この世には人智ではどうにもならない自然の摂理がある。おそらくは天道などと昔から呼ばれているものだ」」と信長は思った。これは一種の諦観である。
信長の考えとしてこれを書いたからには、作者自身もこのように考えているのではなかろうか?実は私自身も同じ思いを持っている。
地球全体として考えた時その状態を抱え消えなくなったとき天災、人災、戦争、疫災が起こる。
天道が起こす地球の復元力の表れかもしれない。我々の知らない、気づかないところで地球は生きているのだ。人間がその人智を奢ることに慢心してはいけない。

「復元する力だ。
」 他の生き物同士の」拮抗を、常に戻して維持しようとする。
ある特定の生き物だけを、この世界に突出させない。
それ以前の状態に絶えず戻そうとする。人もまたそうだ。
優秀で忠実な人間ばかり賀存在する状態を常に排除しようとする。
その無言の圧力が、あまねくこの宇内を覆っている。
だから敵は光秀であっても、光秀ではない。
その背後にたたずむ相手は、もっと大きなものーーおそらく天道などと
昔から呼ばれているものだ。」(p、586より抜粋)

日産元会長のゴーン氏
優れた経営者として日産には恩人であったはずだ。
しかし彼は傲慢になり、突出してしまった。
滅びの原因を自ら作ったこと。それが人間の業かもしれない。

淑美の短歌日記2018年 9月10月

街路樹の桜にちらほら黄葉混じる今日は重陽菊の節句よ
     台風の塩害か変色が早い

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鰯雲入道雲に白雲黒雲空を埋(うず)めて涼風少し


恐れてた電気依存の生活の破綻いつかは来るかもしれない
      台風や地震が起こした停電にこの兆しを見た


本で読んだ「生きてる地球」という言葉脳にじわじわ広がる心地
    「 地球進化46億年の物語」ロバート・ヘイゼン


敬老の集いサボれば「何故?」と電話あり面倒とも言えぬ


八十になれば出席するとの約束守らぬ私はやはりいごっそう


酔芙蓉今日は三輪咲きました満月明かりに酔顔鮮やか
      今年は紅色が一段と濃い


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旧友に本を送れば「お祝い」と果物や名産届けてくれたり



終活の一環出版終えたればしたき事あれど一歩が出ない
      一段落つけたような脱力感


来秋は岡山で同級会あるというまずは足腰鍛えることから
      足元に自信がなくて浜松の会に行けなかった
      来年は岡山、再来年は奈良で卒業六十周年の予定とか

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コスモスは秋桜と言えど桜色の花最近は見えずさみしい

昭和生まれの私にとってコスモスは桃色白と濃い紅だけ


ヨーロッパ人が新大陸に植生し原住民没落コスモスも同じ


昔風情のコスモスの造花求め来て私だけの秋を感じる
       外来種の黄花コスモスは私にはコスモスぢゃない


      <小説「インパール」を読んだ>


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南海の島々の戦い記憶にあれどインパールのこと知らずに老いたり       
         サイパン、グアム、ニューギニアーーー
        昔観た映画「わだつみの声」思い出しページをめくる暗澹として
        やりきれない思い歌にもならない


権力を握った男欠落を恐れる故か無謀な戦い


神がかり無謀な戦い強いる男彼育てし教育いかなるものか


その戦法反対なれど将兵は悲憤飲み込み従う戦場


蛸壺のごとき土壕にうずくまり夜の活動じっと待つ兵士
        昼間の空は連合軍の飛行機に制圧されている

ビルマインド雨季の季節のの中半身浸され戦意も喪失


牧水の「眼のない魚」蘇る雨水溜まりの土壕の忍耐
「海底に眼のなき魚棲むという」
暗い土壕の中はまるで海底





次々に変わるお客とおしゃべりし鋏も休めぬ美容師三時間
       連休明けで秋晴れみんな同じことを考えるのだろう
       美容院は超満員

美容院待ってるお客の半数がスマホの画面に没頭している


台風の土産の塩害あちこちで木の葉いたぶりコスモス全滅
        久里浜の「花の国」のコスモス畑も無残


外来の黄花コスモス塩害に耐えているけど国産は弱し


クロモジの赤い実豊穣街路樹の緑葉は塩害耐えて艶やか


十三夜の月はや中天に昇りたり今宵はやけに橙色濃い


月の出を見たいと思っていたけれど夕餉作りに時費やして


屋根外壁塗装始まる黒ネットすっぽり被され捕らわれ人我ら


我々が払うもこれが最後かと色見本繰る建物修復

淑美の短歌日記2018年七月,八月 豪雨,台風、オーム、猛暑

豪雨禍のニュース伝わるこの朝はサルスベリの赤が疎ましく見える

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富士山が入道雲に隠されて今日も朝から真夏の気配


起きぬけに庭の草木に水をやる最高気温の予報も聞かず

      暑くなるのは分かっているからとにかく涼しい涼しいうちに


被災地はもう32度と6時のニュース気候の神様怒り沈めて


太陽は天頂にあれば部屋暗し窓より見えるはきらめく草木


和歌の誌の山の特集読みつつ思う登りし山々に歌の記憶無し
 
         あの頃は歌心眠っていたんだ


歩みつつ四囲愛しむ感性無かりしか若さはただただ高み見てたか


猛暑故人皆家に隠(こも)りいて コンクリート道にトカゲ一匹


水銀の柱の高さが少しずつ積み重なって暑さ極まる


「二の腕を隠していたい」が口癖の婦人も今年は フレンチスリーブ


実生の木槿丈三尺にも足らぬのに花1輪が誇らに開きぬ



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五代夏子が歌った演歌の舞台です大州肱川水害悔しい


ダム決壊防ごうとして放流す下流の町村被害甚大


棺ほどの大きな岩が転がりて家々襲いぬ予想外の悲惨


水魔暴れ残されし残骸道ばたに積み上げられた炎天下


炎天下積み上げられた残骸は一夜暴れた水魔の暴挙


道ばたに積み上げられた残骸が被災者の心をいたぶる。悔しい


富士の山噴火したらのシュミレーション渋谷に火山灰八センチとか


故郷の仁淀川上流養殖のアマゴ濁流に浚われしと聞く


台風は来るか来ないか蝉鳴き競いテラテラ光る照葉樹の茂み


サルスベリ花房揺らす強い風台風は今小笠原近海


草も木も連日猛暑にうなだれる中に鮮やかハイビスカス赤花



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       <オーム教死刑囚の処刑に思う>
今思うあれは息子に伸びた魔手先輩の誘い理不尽な本


鳥の名と思っていた無知 教室で生徒に正され認識深めぬ


家を出て戻らぬ生徒がいるという担任の言葉上九一色村


リビングの明るい光と悲惨なる地下鉄のニュースの対比忘れぬ
  
         地下鉄 サリン事件発生のニュースを見た

人心の闇につけ入り思うさま扇動なしたる罪の深さよ

麻原 彰晃ほか先日6名昨日6名 死刑実行されたり

葛藤はあったでしょうに決断を下した大臣平成の潔め人なり




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隅田川花火大会台風に吹き飛ばされぬ風雨荒れてる


進路西に大きくずれたはよかれども被災地思えば喜びは罪


どんな絵を描いた画家かは知らねどもその言心にずしりと落ちぬ
「表現というのは時と場所を選ばず出る体内発酵気体のようなもの」堀越千秋

後屋のジェランダの花腕伸ばし垣根を越えて朝の挨拶
       夜の雨に濡れて紫の花がつややか  


我が庭のジェランダに花は咲かないの去年枝を 切り過ぎたのか


うなだれて花咲かせずにいた朝顔久方の雨に今朝は微笑む



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津川さん歌丸さん逝く八十は人の体の分水嶺か 

去年までこうではなかったしんどいのスーパーの列に話し声する

初就職同期の男に本一冊送れば「去年暮れに逝去」と娘さん
        大学卒業後初めての就職の同期生二人


ダルビッシュ肘の故障にノックアウト一シーズンの空白悔しい


「ポキッと音したの」と大腿骨骨折をすらりと報告 樹木希林さん
           「 知人も大腿骨折ったの」と友の電話


先日逝った菅井キンさんも大腿骨折っていたとか高齢の敵


夏休み終わり近くの習わしは衣替えなるに 今年はできない
         長袖秋物はまだ箱の中


落雷夕立浦賀にゃ来ないザーと一降り欲しいよ神様お願い
         天気予報が空念仏に聞こえる


心なしか秋の気配を首筋に感じて今朝は襟付きポロシャツ



この涼気本物なのか続くのか予報を見ている疑心暗鬼で



「七十路女のイリュージョン、題詠1400首」ごらん下さい

https://yosiyume.at.webry.info/201808/article_1.html








歌集出版 「七十路女のイリュージョン、題詠1400首」

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  (発行所  株式会社牧歌舎 、発売元 星雲社 )

八十歳を迎え、これまでに作歌した題詠を集めて本にしました。
終活の一環です。
全部で一四〇〇余首です。
題の言葉を五〇音順に編集しました。
ちょっと変わった歌集です。
暑さしのぎにぺーじを繰ってみて下さい。
お読み下さる方に無料でお送りします。
下記にお名前、住所お知らせ下さい。

doragonnbaba@mta.biglobe.ne.jp


            < 本文見本>



ア 愛 藍 愛敬 合図 アイドル 
相棒 曖昧 逢う 青 赤 赤ちゃん 
秋 明けの明星 悪 あくび 憧れ 朝 
浅い 朝顔 朝霧 あざける 味 アジア 
汗 明日 褪せる 唖然 頭 暑い 
あでやか 跡 あとがき @マーク アドレ 穴
彼方 海女 甘い 雨 あめり か 編む
網 誤り あやとり  歩く 洗う 嵐
あられ 有り 泡  淡い アンコール  安心 10



再会
 この次の再会はあの世とふざけ合い別れの手を振る八十路の女


 寄る辺なき老人住む家焼け果てぬ人災とう語の空しき響き

最近
 牡蛎フライ最近出ないね夕食に夫がぼそりと恨めしげに言う

最後 *
 来年も参加したいと願いつつ今年最後のお題に取り組む
 
サイレン
 戦いは歴史となりし今なれどサイレンの音未だトラウマ

サイン
春来ると季節のサインか朝ぼらけ東京湾に濃密な霧

故意
 その言葉故意とは思いたくないが聞く度心がざらついてくる

コイン
 外つ国の旅の名残のコインたち巾着袋は地球儀のよう


 村中で最初に買った耕運機得意顔して操る父さん

公...
 人生の公式集は嘘っぱち七十過ぎての手術無記載


 梅雨開けぬ三浦の海に集い来て甲羅干しする老若男女


 若い日に思ったことです考えて生き始めるより生きつつ考えろ





アマゾンで販売始めました。

淑美の短歌日記2018年6月


水無月の初めの風に揺れている ノウゼンカズラ炎(ほむら)のごとく
        今年も素晴らしい茜色


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あじさいは一色じゃない赤紫青紫に江戸の花火は黄色




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葉の陰に 隠れた枇杷の実ほじくって 咥えて逃げた番いのカラス
         今年はどこの木も葉が茂っていて実が隠れている


カラスさん一生懸命鳴き交わす恋のエネルギー万物共通

         4日ほども一日中鳴いている


栗の花穂数多ついてるでもきっと今年もその実は実らないだろ
         去年も一昨年も実はほとんど収穫できなかった。


葉隠れの梅の実急に色づいて風も吹かぬに庭にゴロゴロ

         こんなにいっぱい生っていたんだ
         梅ジャム、梅酒頑張って作ったよ


朝に夕にビニール袋いっぱいの梅の実拾って梅酒か甘煮か
         夫腎臓気味だから梅干しは食べられない
         どう処分しようか


柿若葉清々しけれど花一つつかない今年は何の祟りぞ


白あじさい花頂ほのかに紅刷きぬ 恋知りそめし乙女の恥じらい


ただいまと大声上げて孫戻る下宿住まいも早三年半
       就活も大詰め。その後はどちらに住まうことになるのか


東京でサッカー試合する度に家に 立ち寄る山梨は近し
       孫息子は山梨都留で大学生活


我々は春夏正月だけだった下宿住まいは遠かったと爺婆

       爺は富山から新潟婆は高知から奈良


梅雨入りの宣言早々大雨の警報ありぬ騒々しいか今年の梅雨も
       台風5号は海上を進み、思ったほどの雨は降らなかった



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梅雨晴れを待っていたよに 百合咲きぬ思っていたほど香らないけど


もう少し紅濃いかと思ったに霞まとったおぼつかない彩



ハヤブサ2無事リュウグウに到達すこの日横須賀大風荒れぬ



二重三重大空覆う白雲の最下層が風に流されている


埼玉じゃ夏休みにムクゲ咲いたのに浦賀の庭庭もう盛りです



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淑美の短歌日記2018年5月

にょきにょきと伸びたつぼみが花開きサボテン浄土一日の輝き


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もう駄目と諦めていたカラーの芽小さかれども花二つ咲く

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ツツジ満開花皆急いている今年の春死に急ぐタレントもあり

西城秀樹さん、星由里子さん, 朝丘雪路さん逝く
西城さんは若すぎる。星さん朝丘さんに我が年齢を思う


温暖化しずしず近づいているのか早送りの気候


もうよかろうと外に出したる君子蘭大風吹いて葉先褐変


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尾羽打ち枯らすそんな表現ぴったりの君子蘭なれど根元に蕾


葉先枯れた君子蘭に芽吹いた蕾よ健やかに咲けとつぶやいて見る


枯れかけた葉先にめげず君子蘭勢いづいて咲き誇る茜


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母の日に送られてきたフラワーケーキ机上華やかピンクの濃淡


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我が背丈超したる孫が 帰り際殊勝な顔して婆気をつけてと
        毎年恒例の連休の集い年長の孫二人は予定あり。小学生の孫二人はつまらなそう に静かだった。


アメリカンフットボール事件>
規則違反したる男の子の会見を母の気持ちで見ている私


加害者なれど大学の扱い理不尽なれば被害者でもある選手の哀れ


教え子を守る本分忘れたか己が身守る魂胆見え見え
元監督、コーチそして学長までも

国名のつきたる大学恨めしい国の品格落ちるを案ず


あちこちの垣根に盛るサツキツツジあじさいは未だ開花待ちおり


肩病みて草引き選定サボりたれば緑繁茂す鬱陶しきほど


樹木草花雑草こぞりて繁茂した庭一斉に無にしてみたい


孫娘大学生に成りたれば早朝家出て深夜帰宅の日々
        ほかの大学のアメフト部のマネージャーになった偶然


「行ってきます」寝床で聞いて我が頭覚醒してゆくスローモーション


傘持ったか心配しても足音はもう聞こえない婆役立たず


習わしは恐ろしきもの今までの帰宅時間に足音待ってる


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淑美の短歌日記卯月2018年4月

裁ち切った古株の新芽にひっそりと白い花三輪ハナミズキ咲く


花見会今年も少し早すぎて上に向かないみんなの視線


花見会犬連れた人多く参加す子らも交じりて駆け回ってる


男性陣少しの酒に酔い周り手拍子歌も始まりました


シャッターを揺すって夜半の風吹きぬあちこちの桜もだえ散ったか


純白の花弁の中に黄が灯る一抱えのカラー届き華やぐ


列島の気象怪し関東で二十九度C青森積雪


白薔薇と紫菖蒲咲き初めぬ今日は花祭り潅頂会なり



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秋海棠ピンクの花が盛りです給いし人逝きて早3年


白あじさい白野いばらも元気ですあなた見えますか空の上から


他の人がしたことのない仕事をばしたいと励む二人の男
     建築家隈研吾、
     木材を使うなど「和」を イメージしたデザインが特徴的で、「和の大家」とも称される。
     高知県檮原にある雲の上のギャラリー  雲の上のホテル、レストランなど
     ドローン撮影のエキスパート、請川博一。
     NHKドキュメンタリー - 超絶景を撮れ!ドローンX~     北海道・道東編  
急上昇に急接近!縦横無尽 のドローンが真冬の北海道・道東を飛びまくる。
ミッションはただ一つ、“超絶景”を撮る ことだ。                   

釧路川川面の霧に朝日差し金色にのたうつ竜現れぬ


ドローンが見事に撮した金の竜川霧染める朝日燦々


冬の夜の花火が空にきらめくをドローン撮りたり未踏の位置より


帯広の雪まつりの夜に花火上がり氷の彫刻七色に変化


何気なく開いたテレビの画面で知った男の仕事に煽られし心






淑美の夕食日記献立紹介
    http://blog.livedoor.jp/yumebaba/

紫幻想、源氏物語を短歌に詠む
http://blog.livedoor.jp/sannmiya/

もご覧ください




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淑美の短歌日記弥生2018年


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ほんのりとピンクが見えます一週間後には必ず満開でしょう


満開の桜見あげる空の果て銀翼輝く音かすかなれど

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買い物に一週一度通る道ハナミズキ早盛りすぎたり


木蓮に緋桃赤白まだらの椿垣根の植栽家主の好みか


欲しかったカーラー届けてくれた人友はよきかな四季の喜び



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甥っ子の結婚式の引き出物形自在に変わる金物
       富山県高岡の特産品とか


キャラブキは塩分濃いから作らない筍厚揚げ薄味仕立てよ
       腎臓を患う夫に同調。キャラブキ私は大好きだけど


小手毬の花咲きこぼれる垣根あり根方に猫が一匹昼寝


冬ごもりやっと抜け出たお父さん庭仕事始めぬ彼岸明けの今日


桜見むと小高い丘に登り来て帰りの坂道危うい一歩一


足病んで一年無沙汰の道の辺に新築家屋が売り出されている


満開はもう過ぎましたあちこちに緑が芽吹いて弥生も終わり 



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老化とは動物のみのものじゃない8年使ったパソコンお陀仏
        window起動しなくなった。
        ハードディスクが傷ついたとか


思いがけぬ出費痛いがへそくりをはたいて購入4代目のパソコン
        80歳の自前の誕生祝いと苦笑いして


データーの中に移せぬものがある彌生前半の歌もそのうち


新しいパソコンと八十代生きる私と長生き比べね 






淑美の短歌日記如月2月   2018年  雪、月、梅、桜、富士山

夜更けて霙が雪になりまして木々の葉っぱも薄っら白し


街灯が照らす小枝の雪粒がキラキラ光るパールネックレス


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予報外れ真冬の天体ショーは神秘なりスーパーブラッド ブルームーン皆既月食

      月が地球に接近した際に見える月は「スーパームーン」。
1カ月に2回、満月になる現象は「ブルーム-
  さらに皆既月食で、月の表面が赤っぽく見えることから、「ブラッドムーン」と呼ばれる。


少し焦げたホットケーキが天頂に浮んでいますよ皆既月食

        真っ黒にならないところが神秘的です


もう3年過ぎたのですね皆既月食人々逝けど月は悠久

        この前の皆既月食から今日までの間有名人クラスメート、親類など
        随分いろんな人が死んでしまった


欠け満ちを見ていたけれどこの寒さ絶頂期眺め室に籠りぬ


この次に見られる月食何時ですか元気で見ること出来るのかしら


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こってりとホワイトクリーム塗りつけたケーキ思わす今朝の富士山
       これだけ漫勉なく白いのはこの冬初めていつもどこかにまだらがあった

立春の名に抗うか今朝の富士厚化粧して朝日にどっしり


薄っらと半月浮かぶ西の空見ている耳にヘリ墜落ニュース
        点検後のテスト飛行での事故。人的ミスの疑い濃厚

ネジ1つ締め忘れたかゆるかったのかまさかと思う不遜だけれど


発車待つ駅舎の空をカーカーと鳴き交わすカラス番いか否か


里山の稜線くっきり早春の空に白雲一片も無し


一斉に咲いた白梅いたぶるように強い風 吹く唸りを上げて


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春先の強風今年も忘れずに吹き始めたり憎らしいけど


朝刊の訃報欄に見つけた川地民夫近頃見なくて忘れていたっけ


スーパーのチョコ売り場空っぽバレンタインだ忘れていたよ


葉隠れに紅梅の花見えている対の屋の庭にも春の訪れ


如月の我が庭の白梅凛と咲き香ふりまくうらやましきかな


如月ももう半分が過ぎました痛みのトンネルはいずりはいずり


トンネルを抜け出したいとあれこれを試してみてもガサネタばかりよ




<三崎へ河津桜を見に行く>

満開の河津桜の並木道そぞろ歩きぬ友と語らい


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河津桜花華麗なれど年古りし樹皮の模様を愛でるも一興


線路わき河津桜は咲き満ちて電車通れば花がこぼれぬ


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葉桜もちらほら見える桜道犬を抱いた若夫婦行く


花見終え帰りの道の昼食に珍しく出たかぼちゃの団子


桜より眼転ずれば一面緑豊かなキャベツ畑が


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大輪の変わり葉牡丹咲き競い花見客待つ駐車場です
           

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桜木の根元に群れ咲く菜の花の葉陰にひっそり照明機器あり




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雨上がり薄ら曇りが気に入らぬ花の色すっきり画像にできない



淑美の夕食日記献立紹介
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紫幻想、源氏物語を短歌に詠む
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淑美の短歌日記、戌年初詠


新聞の広告で見たこの言葉「しなやかに生きる」が今年の目標



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平成の名の付くフルカレンダー最後かと心揺らして表紙をはぎぬ
       来年のカレンダーには元号は入らないのかな
       正月早々 いらぬことを考える


私の望むグッドQOLの条件二つ今年は実践できるだろうか
        好きなものを自分で料理し好きなだけ食べる
        行きたいところへ好きな時に一人で行ける

足腰に不具合持ってる我なれば二つめの条件実践為し難し


御神籤の最上運初めて引き当てぬあてにしないで信じて暮らそう


大吉の御神籤にある「幸運」は私にとって何のことだろ


孫や子のお節の食べぶり見事なればしんどいけれど引退できない
        お節づくりは結婚以来一年も休んだことはない
        今回は肩から腕にかけての痛みがひどく、腕を上げること
        伸ばすことが辛くて音を上げそうになった


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久しぶり孫とオセロを争いぬ10年近くも未使用の盤面
        20歳と17歳の孫が小学生の頃はよく遊んだがーーー
                                 

小学4年の孫「ばばも意外とやるね」と負け惜しみ言う


「連休に来るから練習しといて」と孫生意気言って帰宅す


例年の習慣なれど皆が去りお節道具の仕舞一人で
 
       部屋が広くなったような頼りない気持抱いて


「台風が去ったようだ」と言っていた母の気持ちがしみじみ分かる

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何故にさいなまれるのか新春早々肩の痛みに


痛み止め飲みつくしたり今宵一夜眠れるだろうか


人生の重荷私にまだあるか肩の痛みが憎らしい


年賀状これで終わりと書いてきた友がまたいる八十路の始まり

淑美の短歌日記霜月師走、2017年

この冬も水仙届けてくれた男あり両手に余る香しき花

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富士山がかすかに姿見せている文化の日です今年も好天
        11月3日は晴天率の高い日として知られている
         近所から望む富士山は薄紫のかすかな姿


横須賀の海は春色パステルカラー青と白とが程よくミックス
         冬の海とは思えない 

対の屋の辛夷の落ち葉カラコロと風に転がり路肩に集う
         毎年ちょっと嫌な季節。垣を越して庭にまで入ってくる
         前の住人はよく掃除してくれたけど

孫の犬避妊手術をさせられて鳴き声しない滅入っているらし
         掃除機やドライヤーの音、小鳥の鳴き声に反応していたのに

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立冬の最高気温は23度片付けてない半袖活躍
大方は片付けたが3枚ほど残してあった


同い年の友の訃報が舞い込みぬ年賀状出すか迷っていた男
         高校時代の同級生、新聞部や生徒会で一緒だった


「字うまく書けない車椅子が友」今年の年賀を送ってきた彼


お悔やみの手紙書こうか書くまいか奥さんも子供も面識ないのよ


立冬の風はやっぱり冬の風運んできた訃報しみじみ眺めぬ


「同窓会でうわさが出たよ。逢いたいね」故郷の友思いがけぬ電話


卒後六十年逢わなくなって三十年経ぬ「ありがとう思い出してくれて」


自殺をば望む日無きもあらずされどこの狂人の手借りたくはなし
9人もの女性を葬った彼許せない


「火騒ぐ」よき言葉なり瓦焼く阿賀野の窯に燃えつのる炎
       新潟阿賀野の地は昔からの瓦の産地
       NHKの番組で瓦造りの工程を見た


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「わたくしの夫も5月に身罷った」竹馬の友のサバサバした声
       きっと十分な介護をしたのでしょうね
       ここのところ故郷高知が近くにある


てっぺんに1輪咲いてる紅椿寒冷前線の雨に打たれて


山間の斜面で大根育てるを訪ねて子芋も頂戴しました


野菜畑の傍らに建つ農具小屋カラオケテープとラジカセもあり
        ここは男の独り天国


霜月の半ばなれども師走の気温と気象情報今朝も告げたり


胃を全摘おかゆばかりの毎日と老人会を欠席した人
 
       近い年齢のメンバー今年はそれぞれ入院


私も入院したけどあの男もまたあの女も入院した今年


意志強く食養生する連れ合いに「私は嫌だ、好きに生きたい」
 
       ただ生きるだけに自己規制するのは嫌だ


風は無し小春日和の青空の彼方に見える富士厚化粧


浦賀水道潮が流れるキラキラと小春日の空に飛び交うトンビ


室内に取り込みし君子蘭去年凌ぐ緑の蔓延り改めて知る
 
   外にある時は気づかなかった



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松山と遼君の違い田中君と斎藤の違い生むものは何ぞ
       
ライバルだった二人に大きな差が生まれている


先生の卵の孫息子実習中見に行きたけれど親の領分
       この一カ月実家の近くの小学校で教育実習中


指導案書いてる孫の姿見て過ぎ去りし日々懐かしんでる


列島を東西に挟む低気圧を「二つ玉低気圧」と言うらし初知識なり
 
      この気圧配置では天気が荒れるとか、これまでにも何回か災害を引きお起こしてきた


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馬堀小教育実習今日で終わり足取り軽く孫は出てゆく
        約1っか月よく頑張ったね


平成の元号も後1年5カ月来年の暦しみじみ眺める
       ご退位は再来年4月に決まった


平成も昔になるのね新元号何年付き合い生きてゆけるか


通院のバス待つひと時駅前を通過する車の色を統計
         今朝は白が多かった


小春日和何かの大会あるのかな小学生の群れ多く降車す

         どのグループも14,5人に付き添いの大人が2,3人


潮風に弄(なぶ)られちじれている楓負けてはならじと赤く燃え立つ
        手負いの獅子の頑張りのよう


タコが足伸ばしたような放射状行く手の空に伸びやかな雲


この道に紅葉の木は見当たらぬ山茶花の紅と柑橘の黄色
  
       大き目の実のたわわな木が



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うっすらと朝月見ゆる西の空銀翼一機きらり飛び去る


夜を徹しシャッター揺する風吹きて栗も楓も桜も裸木
 
       対の屋、隣からも枯れ葉が


落ちるべき葉っぱがすべて散り終えて今日は朝から落葉と格闘
        ゴミ袋2杯満杯になった



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サブちゃんの心は如何に誇らかで寂しくもある親父だろうね
            キタサンブラック見事なラストラン




足の骨腰に大腸不具合あったが心ほっこり温い日もあったよ


埋もれ火がチロリ燃え立つひと時を愛おしと思い今年も暮れゆく



大谷を送り出す監督栗山の心もやはり親父だろうね


半日はキッチンの掃除半日は師走の歌の詠みおさめする


淑美の歌日記神無月 柿、電池パック、蜘蛛の巣 、選挙演説 、ときめき


この秋は収穫無いと思ったに葉陰に二つ熟れてる柿が


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朝毎に一輪ごとに花開き夕暮れ待って風に揺れてる
       酔芙蓉何故だか1輪ずつしか咲かない

届きたる歌誌パラパラと開き読む行間あちこち潜む秋の香


秋の香を行間に読むは私(わたくし)の心に秋の兆しあるにや


角界も世代交代著し知りたる棋士も一冠落としぬ
      羽生さんももう50歳近し2冠の一つ落とした


携帯の電池充電の警告あり試みたれど反応出来ない


いろいろと試み分かった「電池パックに寿命有ること」馬鹿みたいだね


幼き日住みたる家屋の奥の部屋蜘蛛の巣蔓延る夢見て絶叫
       久しぶりに寝言の叫び
       3家族同居の疎開生活窓もない北側奥の4畳半が我々の部屋だった


霜月の半ばの気温と予報言うに南の海上台風発達


超と付く台風来ていてあたふたと天気予報に振り回されてる
 
       今日はスーパーもいつもより込んでいた


政策で戦わずして恨み言うよなムードの女の演説
         

秘すれども色に出にけり「阿部憎し」見ていてなんだか情けない気が


台風と選挙結果が交代で画面騒がし寝付かれぬ夜
 
       小池さん柳の下にドジョウいなかったね


神無月終わりも近い診療所マスクの顔がやけに増えたり


台風がまた生まれたよ今頃は沖縄の一家を風いたぶるらし


台風のニュースに混ざるオリンピックあと1000日かもう1000日か


アスリートも関係のない我々もこの1000日をいかに過ごすか
       「生きてるかな」なんて思ったりして


夜を徹し吹きたる風の置き土産庭に転がる栗の毬ゴロゴロ
        これで全部落ちたかな


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酔芙蓉昨夜の風にいたぶられ葉っぱも蕾も奪われ裸木


清宮君手中にしたる栗山さんのオリンピックの夢侍4番を


大谷君欠ける空虚を清宮君補う定めを花開かせてね
 
       東大卒のピッチャーと日ハムは話題作りに事欠かない


散り敷いた道の落ち葉を掃いた今日東京では木枯らし吹いたとニュースが

        去年より10日早いとか


ごみ置き場今日は満員どの家も落ち葉の袋を運んでくるのねの


移り行く季節の変化に心身がついてゆけずにおろおろしている
        去年の秋、この初夏2度の入院の後遺症だ


ひと時のうたかたの恋恋心きっと最後のときめきでしょう
        まだときめく心があったんだ


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老人会の相続の話聞きながら思い出すのは舅の相続
        終活の大事さ痛感したのにまだはかどってない


求婚時の常套句「幸せにします」近頃思うの「幸せって何?」

        ドラマで聞く度

  淑美の短歌日記2017年長月、木槿、酔芙蓉、カッシイニ、ミサイルーーー

何処から来たのいつ来たの白花木槿一輪見つけてつぶやく
        鳥の贈り物だろう。庭には思いがけない植物の実生が芽吹く。
        80センチほどの実生の木槿の木があるのは知って
        いたが、家にあるのは桃色と赤紫だからまさか白い花
        が咲くとは予想してなかっただけにちょっと感激
 

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一日遅れ娘に送るバースデーメール東京五輪の年に生まれた子
        彼女は夫娘二人と沖縄在住。
        沖縄で臨床検査技師をしている

「娘二人成人したればこれからは人生楽しみ元気で暮らせ」と
        私自身娘息子二人皆が自立した時思った
        「これでいつでも死ねる」


晴れもせず降ることもない一日(ひとひ)暮れる秋梅雨の前線どっかと居座り


汁気多いが甘さ足りぬと言いながら大き目の長十郎半分ずつ齧る


色目良いリンゴに惹かれて買ったけど硬くて汁気も少なくがっかり
        今年桃水蜜はおいしかったのに

整備点検の手順のミスで停電し駅のホームでごった返す人々


不時着の安全確保に海上を旋回する機体が垂れ流すオイル


これもまた整備の不備かエンジンの破片が散乱火を噴く機体

           最近交通機関の不肖事件が多いように思う


お神輿の声聞こえねど今日は祭り孫たち次々出かけてゆきます
            

雑草の伸びに癇癪破裂してとうとう散布す庭に除草剤
            時々猫が遊びに来るから躊躇していたのだがーーーー


重陽の節句無難に暮れてゆく北の将軍このまま静まれ
        トランプ大統領は「ロケット万マン」と名付けたが

朝九州昼はメキシコ夜青森地震情報テロップ賑わす


憎らしいほどにどっしり落ち着いた清宮君のキャプテン姿よ
 
       甲子園は出られなくて残念だった
        プロになるとか、勝手に好みのユニホーム姿をイメージしている


部活動終えた孫娘愛着の対象として仔犬求めぬ


何気なく点けた画面に映ったはビルに突っ込む機影の衝撃


何のドラマ何の映画かそうじゃない現実の出来事誰のテロなの
         9月11日が来ればあの時を思い出す


大空にシャッター無いのが恨めしい挨拶もなく飛び越えるミサイル


早朝のJーアラートが響き渡り一日のリズムがめちゃくちゃになりぬ
        全国臨時警報システムが北朝鮮によるミサイル発射実験を伝えた
        通学や通勤に与えた影響は大きい


空襲の警戒警報のサイレンがよみがえる気がするミサイル警報聞けば


79億キロの探査の旅終えカッシーニ自死炎上す土星のリングに
         地球の微生物による汚染を防ぐため
         土星の無人探査機カッシーには打ち上げられて20年


探査20年カッシーニはタイタン、エンセラダスに生命の可能性探りぬ
         タイタンに液体メタンなどの湖を、エンセラダスから噴き出す氷の粒を認めた


実験制裁制裁実験終わりの見えぬ堂々巡りよお昼寝しましょう北の将軍


台風去りてヒグラシの声聞こえます夕焼雲をよぎる銀翼


赤とんぼではないけれどトンボ2羽見つけて心幸せ色に
        16年前ここに引っ越してきた夏は何度もトンボを見たのに


雑草の中に見つけた白曼珠沙華ほったらかしを詫びて眺める
「そうだった。ここに植えてたのよね」」


ばらばらと皿にこぼれたデラウエア数えて分けて八十路の夫婦

「東京は雨いっぱい降ってるよ」孫の電話のバックに雨音


秋たちぬパーマカラーリングする人多し女の心の色は一色


高齢者多く集う美容院染毛技術なくば広がる風景どんなものかな
     
   ほとんどの人が白髪のはず。歴史遡るイメージ不気味


久しぶり髪切りパーマをかけてみたら鏡に出てきた亡き姉の顔
        我乍らよく似ているのにドキッと


「名を捨てて実を取る」とは詭弁でしょう自分は「希望」を名乗らぬと言う
        前原さんはずれくじを引いてヤケクソ気味


「名実ともに」ですかレッテル張り替えその場を忍ぶ厚顔無恥が歴史に残るよ


国政の党首となった小池さん「都政は1つの踏み台ですか」
          「二兎を追うものは一兎を得ず」とも言うよ
           都民ではないけれど都政に集中して欲しかった
           豊洲移転、オリンピックをきちんとやり終えてから
           国政を担ってくれると


オリンピックのシンボルカラーのスカーフを希望の黄緑に変えた変わり身
          紺と白の絣模様のスカーフはどうなったのでしょう
          都知事の勤務時はこれ、希望の党首の役目の時は黄緑
          変身術を使って行動するのでしょうか
           選挙が終わるまでは、あなたの頭の中に都政は無いのかも
          しれませんね


目の上のたん瘤と思う長老を弾き飛ばして何を望むか
                フアンではないけれどかくももろく瓦解するのは悲しい
                「民自党OB会党」結成して党の主張の筋を守ってほしい


シード権落とした遼君内村は足首損傷スポーツ欄空しい
          この秋も名を知った選手が多く引退してゆくのは寂しい
          井口選手は指導者に転身とかこれはいいニュースだ

満月を仰ぎ見たいと思うけど玄関の段差怖くて窓からーー
         膝には注射をしているけれどまだ段差の上がり降りには
         「コキッ」と鳴って痛みが走る


酔芙蓉他家に遅れてやっと咲いた15夜の酒待っていたのか


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