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降り立ちしパリの空港夜更けて少なき人影旅愁を誘う 5月下旬、「魅惑のアルプス街道とスイス、アルプス、パリ」と名付けられた8日間のツアー(読売旅行)に参加して、ヨーロッパを巡った。 メンバーは夫婦四組、女性のグループ二組、シングル男女各一と添乗員さんの十七名。 私はといえば、気ままなシングル。 この状態、残念なのか?幸せなのか? 成田を正午過ぎに飛び立ち、途中アムステルダムで乗り換えて、パリ着は21時20分。 その夜はまっすぐホテルに向かい就寝。 とは言っても、いつもの通り、海外での第1夜は寝たと思うと目が覚める細切れ睡眠だった。 我が胸に顔押しつけて離れがたき 孫娘残し旅立つ早朝 オランダのスキポール空港草むらに 雀のごとき小鳥群れいる 乗り換えの空港ロビーに寿司店を見つけて 姦(かしま)し顔見合わせて 何故(なにゆえ)か分からぬままに丈高く 太き女性に撫でられて嫌 2日目は午前中パリ市内観光。 ノートルダム寺院、凱旋門、エッフエル塔、シャンゼリゼ通り、コンコルド広場などを巡った。 パリは昨年の秋、次男夫婦、あちらのお母さんの4人で来たことがあったが、マロニエの花が咲く若葉の季節はまた違った趣があった。 写真はノートルダム寺院 歴史的建造物を避けて建つ デフアランス地区の近代建築 ブーローニュ森は若葉の盛り時 命の息吹の満ちる早朝 凱旋門の合間より空眺めれば 風に押されて雲が流れる パリの空移り気男か突然に 降り出す雨の憎らしきかな マロニエの薄紅花びら舞いかかる シャンゼリゼーに5月の風吹き 写真はコンコルド広場の塔 コンコルド広場の塔に描かれたる アラビヤの文字アラビヤの絵 ギロチンの露と消えにし人々の 血潮沈めてコンコルドの塔 凱旋門鋼鉄の世の先駆けか 次代を読んだ叡智の凄さ 去年(こぞ)の秋セーヌの上から眺めたる ノートルダムの塔を間近に ノートルダム外見寂しき色なれど ステンドグラスの華麗なる内 写真はノートルダム寺院のステンドグラス 幾年月人々の生き様眺めしか ステンドグラスの赤黄緑 クレーンなど無かったのにねとつぶやいて そそり立つ塔眺めて感嘆 午後はかの有名なベルサイユ宮殿を観光。 昨年は市内から観光バスを利用して訪ねた。 すごい人出で中を自由に動くこともできなかったが、今回は閑散としており、ガイドさんもパリ在住の日本人女性だったから、十分に堪能することができた。 同じ場所でも、ガイドさんが違うと、話のポイントが違うのも興味深く、「これは言わなかった。」「こんなこと言ったのにーー」と記憶の糸を手繰っていた。 写真はベルサイユ宮殿の門 権力と富が造りしベルサイユ 民衆のうめきいずこに埋めしか 天井に描かれし神話の絵を仰ぎ 人と神との濃密さ思う 太陽王と呼ばれし人の宮殿の 天井彩る神話の世界 花々の模様が満ちる王妃の間 心の隙間は埋(うず)められしや 石畳広きを歩めばその昔 王が騎乗の轡(くつわ)の幻音 窓外の広き領地を見晴るかし 己を神に擬したる男 写真はベルサイユ宮殿庭の噴水 この夜は、オプショナルでセーヌ河デイナークルーズが予定されていたが、明日が早い旅立ちということもあって、参加人員が足りず中止になった。 その代わり、地下鉄に乗ってパリの中心部に出て夕食を食べることになった。 私は、ベルサイユの石畳を歩いている最中、こむら返りを起こしそうになった左のふくらはぎに痛みがあったため、不甲斐なくキャンセル。 腰痛や疲れのためにやはりキャンセルした女性三人とホテル近くのスーパーマーケットと中華料理のお総菜やさんに出かけ、食料を買い込んでホテルの部屋でのおしゃべり夕食会を開いた。 パリ街頭憩う人らの食卓を ツツツと走る一羽の雀 パリ夕刻スーパーの店訪ねたら 鶏の丸焼き蔓(つる)付きトマト チャイナストアー春巻き買えばマスターが 暖めるかと日本語で言う 乞うご期待!! 第二章!! |
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