<眩>
一心に雑草(くさ)引き終えて見上ぐれば目眩むほどの五月の陽光
<粘>
振り切れぬ心抱きてまな板にオクラ叩けば粘りいや増す
<凧>
凧揚げの大会に大凧よく揚げて賞獲りし息子今は父親
<礼>
おはようと幼稚園児は礼上手何故に下手かや中高生は
<確率>
時と場所確率低きに君と我出会いし運命愛でつつ生きむ
<熊>
山路や海沿いの道に歩を刻み昔人詣でぬ熊野の社(やしろ)
<考>
若き日に思いしことです考えて生き始めるより生きつつ考えよ
<キヨスク>
キヨスクと呼ばれる以前の売店で弁当買いて山登りしぬ
<笛>
藤村に憧れ訪いし城跡に草笛聞きしは二十歳の夏よ
<乾燥>
「乾燥はお肌の敵です}マスコミの言わぬ日は無し梅雨時なれど
<悩>
悩みごとあるは苦しきことですが生きてる証と思えば勲章
<パジャマ>
姉さまのお古のパジャマは花模様「俺男だ」とべそかく息子
<帽>
角帽に黒きマントで哲学を説きし男の子ら化石となりぬ
<ごはん>
終戦も間近き頃の疎開先母屋でよばれしごはんの白さよ
<郎>
太郎冠者次郎冠者出る狂言の悪者退治の欲しい政界
<浅>
浅からぬ因縁なりと思えども踏み出す勇気も今は萎えたり
<スリッパ>
五(いつつ)組みのスリッパ賑わいし玄関は子らが巣立ちて寄り添う二(ふた)組
<可憐>
紫の小さき花咲く壺スミレ可憐な乙女のシンボルでした
<ひとりごと>
家族みな出払いし午後ひとりごとにメロディーつけて我ACTRESS
All members of family have come out .
I am talking to myself with melody .
I am just like actress .
題詠こぼれ歌は「題詠blog2008」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2008) に投稿し残した歌を集めたものです。
投稿歌は投稿用のMy blog 「七十路ばば独り言」
(http://blog.goo.ne.jp/70ziyosimi/c/2cfc4ecb19fa27b8ebe81fcf87c1b8 29 )にアップしています。
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