七十路半ば淑美の独り言 

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zoom RSS 変形性足関節症の手術入院歌日記   その1 自分じゃ歩けない

<<   作成日時 : 2016/11/25 15:47   >>

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  捻挫や突き込みを繰り返し20年以上かけて進行した「足関節の変形」の手術を横須賀の
聖ヨゼフ病院で受け、2カ月半入院して退院した。
これは退屈な日々に日記代わりに書いた歌の数々である。

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これからの命の長さと3カ月の入院期間を掛ける天秤      
少しずつ悪くなる痛みを抱えて生きるよりスタスタ歩ける
            ようになるなら3カ月の監禁を我慢しよう

 <我が入院前に夫の入院手術>


足の手術入院中の留守案じまずは夫の健康診断
     なんとなくしんどそうな夫の様子に、まずは外堀を埋めて
            本丸修繕するつもりが外堀の決壊がみつかった


我が足は命に係わる箇所ならずと選手交代まずは夫の入院
            故に我が入院は予定より二カ月遅れてしまった
            老夫婦とはこんなものかーーー


荒れる庭それにもまして気にかかるステント入れた夫の血管      
            冠動脈狭窄が見つかって入院手術した


瓢箪から駒が出た様な展開で冠動脈にステント入れられた夫


<やっと入院手術>


台風と入院予定が重なりて朝から気をもむ交通情報
        
            運悪く台風の直撃あるかもしれない。電車は大丈夫だろうか?


庭の草木世話してきたのは我なれば入院中の荒れを諦念               
            台風で倒れたりしなければいいがーーー
            誰か雑草抜きしてくれるだろうか


台風の来るを良しとは思わねど庭の草木に給水嬉しい


「まな板に上る覚悟はできました」私が言えばドクター応えぬ
            「最高の腕ふるいます」
            インターネットで調べまくって灯台下暗しこの先生に行き着いた
               横須賀市内の聖ヨゼフ病院  


病院は丘の上なり近隣の基地のラッパが朝夕聞こえる
            病院は横須賀の米軍基地のすぐ隣。もともとは海軍に関係した病院
            とか、今はキリスト教系
            毎朝8時夕方5時ラッパに続いてアメリカ国歌と君が代が聞こえてくる
            手術の翌朝目覚めてまず聞いたのはこれ


麻酔覚める直前に見たはパスタ茹でてる夢主婦根性に呆れる自分
            「消して消して」と叫んだと看護師さん。
            「火を消して」と言ったのだろうが「電気を消して」かと思ったとか

<しばらくは痛かった>

海の潮寄せたり退いたりするごとく術後の足首締め付ける痛み


足指でグーはできないしかれども爪色ピンクに戻った右足
 
         
            術後しばらく足先はブドウのような紫色だった
            むくんだその足を氷枕の上に載せてじっとしている


病棟は監獄と同じ外界と断裂されてるでもテレビは見られる
            イタリアとミャンマーのガボンの大地震を伝えるテレビ


静まれる夜半の病棟我ひとり眼見開き抗う痛みと


ググーンと締め付けられてピクピクと抗う患部に一夜耐えたり
         
          看護師さんがこまめに足をのせる氷枕を取り換えてくれた

<外界を繋ぐテレビニュース>

退屈をしのぐ読書に飽きた目で見上げる窓に日和雨きらら


北進後何を思うか台風は逆戻りして故郷に向かう
        台風の生まれ故郷は南の海。南の海は台風の巣


故郷に戻りし台風エネルギー貯え北陸攻めぬ


築地市場移転のニュースを聞いている眠れなかった夜の朝ぼらけ


長月の一日(ついたち)の朝5時起きすニーニー蝉の目覚まし時計で


台風去り横須賀に青空戻りし日グループホームに転院する老婆
        
          「家に戻りたい」と流した涙が切ない


病室に外の空気は入らぬがなぜか感じる初秋の気配を
         朝出のヘルパーさんに「今朝は秋めいてますか」と訊いてみた


久しぶり遼君のゴルフ見ています富士を背にしてやっぱり素敵ね
         彼もまた背中の痛みと戦ったのね


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車椅子の補助板取れて嬉しいね洗面台にまっすぐ向かえる
         足は膝下から足の甲までギブスと包帯でぐるぐる巻き
         下におろせないように車いすからは50センチ程の板が
         前に張り出していた。それが邪魔になって洗面台に手が
         届きにくい。顔を洗うが苦労だった。

久しぶり顔をしっかり洗ったら心の霞も少し晴れたり


バシャバシャと窓打つ雨音聞いている夜半の病棟寝静まる時
         昨夜までは騒いでいた老婆今日は退院していったから

仰臥して時計の針のスピードを恨めし恨めし悶々として
         消灯は9時、1時間ほどはイヤホーンでテレビを見ても、
         夜は長い。途中で目覚めれば朝まで辛い時間が続く。


車椅子と松葉杖つく音がする私のほかにも目覚めてる人
         非常灯の下で眠れぬ患者それぞれが息をひそめて夜を過ごす


2時20分目覚めた後は隣人のいびき数えて4時に再眠


浮沈艦武蔵題材のドラマ観ぬ理不尽な戦い為したる愚鈍よ


武蔵沈没の知られるを恐れ生存兵コレヒドール戦線に再送したとか


沈まない武蔵であるから死者乗せて海中漂うと生存兵は信じる


排泄の後で看護師呼ぶベルを忘れた老婆が助け呼ぶ声
 
        「終わったらこのベル押して呼んでくださいね」
          看護師は伝えてその場を離れる。
          それをすぐ忘れてしまうのかーー


「終わったよ」「お願いします」「助けてよ」看護師に届かぬ声の哀れさ
          トイレの近くの部屋に居る私。見かねて自分のベルを
         鳴らして知らせる

台風は四国の沖を北上中窓外に日和雨ひとしきり降りぬ
         

サラサラと降る日和雨にイメージす軒に隠れた9月の空を
        
 ベッドの上の住人は窓から見えるものだけが下界を知る手立て


我が庭の菊は如何にと思いを馳せる重陽の節句今日は晴天
          今日は9月9日、入院したのは8月22日だから
          20日近くが過ぎたことになる。まだギブスも取れない


又地震、人工地震のきざしあり北鮮核実験行いたるや


自動車も自転車も乗れぬ我なれば車いすの操作に困惑している


松葉杖頭と足とがそろわぬを悔しと思えどいかんともできない

<戦争の記憶語り合う>


同室の女性は2歳年下なれど共有の戦争実体験を話題に和みぬ


彼女浜松我は高知と育ちたれど戦災の恐怖食糧飢餓の話題は尽きない


思い出すこと少なくなりし戦争の体験話があふれる病室


疎開屋に別れて山道辿りたり握り飯2個一日の糧に


母が編みし藁草履履き歩き歩き祖父の家に着いたは夕刻
  
      今ならバスで1時間の距離なのに


疎開屋の次の住まいは祖父の家眼前に広がる稲穂波打つ


この年は台風多くきた夏で西洋女の名前の台風荒れぬ

       キャサリンなどの名前もあった

台風の風強まれば祖父吠えたり「ホーホーホー」と風に向かいて
       まるで鳥の群れを追い払うようだった

<テレビカードもったいないけど>


初日から白鵬は休場このときぞ稀勢の里隠岐の海頑張ってよね        
テレビカードは一分一円、千円のカードがすぐになくなる。
         でも退屈しのぎに相撲、サッカー、ゴルフ、野球はよく観戦


ナナカマド赤い実たわわなゴルフ場贔屓の選手に一喜一憂


サッカーの試合終わればイヤホーンで観戦していた患者トイレに行列           
            「あなたも見ていたの?勝ってよかったね」
            助け呼ぶベルがあちこちで鳴るるから看護師さん、ヘルパーさんは大変だ


強姦罪に男女差別があったとか刑法改正男女平等           
ニュースも見てないと世捨て人になってしまう


夏休みの宿題している孫の夢手伝いたけれど我は動けぬ


孫息子教育実習する様に目覚めて見ればベッドの上なり
         
          折も折高齢者施設に実習に入った話を聞いたものだから

<始まる今日も>
カーテンの向こうに曙光射し初めて今日も始まる退屈な日々
 
        クロスワードパズル、大人の塗り絵、CDなど持ち込んではいたがーーー


あちこちで患者の動く気配するカーテンの外明るさ増して
          

窓の外トランペットフラワー満開でたそがれ時の風にゆらゆら          
           二階の病室だから木の上の方しか見えない


台風が一夜荒れたる朝ぼらけトランペットフラワーすべて落花せり


台風去りどこから入るか病棟にじわりじわりと秋冷の気が


同室の女性別室に引っ越して独りの夜は寂びし嬉しよ         
          話題は尽きなかったが、少し耳が不自由だったから大
          きめの声を出すのに疲れを感じ始めていた


孫二人見舞いに来ても兄弟げんかそれぞれ押したい婆の車椅子を


入院の老婆が夜更けに叫んでる「お父さんお母さん助けて殺される」


昨晩の老婆落ち着けど「ここ何処?」と己が立ち位置掴みかねてる         

          自分もなるかもしれないと思うと不安だ
          老いの姿実感している入院生活 

夜を徹し降りたる雨はまだ止まぬ早出の看護師濡れなきゃいいがと


午後のひと時CD聴けばアメリカのモニュメントバレー夕暮れ時のビュートが眼裏に
          曲名はアルハンブラの思い出


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起き抜けにイヤホーン付けラジオ聴く金木犀の香漂い始むとか
          早く目覚めても6時廊下と部屋に点灯されるまでは
          動くこともできない


お見舞いの息子に「帰る」と幼子のごとく泣きつく老婆が一人
           6人部屋だから聞くつもりはなくても聞こえてくる


病院の昼食に出た赤飯と天ぷらに嬉嬉今日敬老の日ね



変形性足関節症の手術入院歌日記 その2に続く

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